今年1月の公開前から大きな話題を呼んだ映画『ラストレター』。『Love Letter』『スワロウテイル』など数々の名作を手掛けてきた岩井俊二監督が、自身の故郷・宮城を舞台に初めて撮影した作品です。物語のテーマは、「初恋」。登場人物たちの心の動きを繊細に描いたラブストーリーとなっています。
この映画で主なロケ地となったのは、城下町・白石と杜の都・仙台。machicoでは映画の公開と大ヒットを記念し、ロケ地となった8つのスポットをご紹介します。
裕里(松たか子)の姉の未咲が、亡くなった。裕里は葬儀の場で、未咲の面影を残す娘の鮎美(広瀬すず)から、未咲宛ての同窓会の案内と、未咲が鮎美に残した手紙の存在を告げられる。未咲の死を知らせるために行った同窓会で、学校のヒロインだった姉と勘違いされてしまう裕里。そしてその場で、初恋の相手・鏡史郎(福山雅治)と再会することに。
勘違いから始まった、裕里と鏡史郎の不思議な文通。裕里は、未咲のふりをして、手紙を書き続ける。その内のひとつの手紙が鮎美に届いてしまったことで、鮎美は鏡史郎(回想・神木隆之介)と未咲(回想・広瀬すず)、そして裕里(回想・森七菜)の学生時代の淡い初恋の思い出を辿りだす。
ひょんなことから彼らを繋いだ手紙は、未咲の死の真相、そして過去と現在、心に蓋をしてきたそれぞれの初恋の想いを、時を超えて動かしていく―――
仙台市では、市内を舞台にロケーション撮影が行われ、特に仙台市の観光PRに寄与していると認められる新規映画作品を「仙台シネマ」として認定しています。仙台駅東口や泉区・太白区の住宅街など市内各所で撮影が行われた本作は、第7回の「仙台シネマ」に認定。2019年12月に認定式が行われ、郡和子仙台市長より岩井監督に認定証が授与されました。スクリーンを通して、日本全国に仙台の街の魅力を伝えてくれる作品になっています。
撮影が行われたのは2018年夏頃。緑あふれる街並みや川のせせらぎなど、宮城の風景が美しく描かれています。machicoでは、劇中の印象的なシーンのロケ地となったスポットを8つご紹介します。
未咲の葬儀が執り行われたお寺
裕里の実家であり、鮎美が暮らす遠野家
鏡史郎が裕里と未咲に出会う高校
旧校舎は撮影後に解体され、現在は更地になっています。
遠野家を訪れた鏡史郎を鮎美と颯香が見送るシーン
裕里と鏡史郎がペアになって生物部の活動に取り組むシーン
裕里が犬を散歩させる川沿いの遊歩道
出かけた祖母を裕里と子どもたちが探すシーン
豊川悦司さん演じる阿藤、中山美穂さん演じるサカエが登場するシーン
実はマチコ編集部も、今回紹介したスポットに行ってきました。その中から、白石の「文殊山 大聖寺」「片倉邸」で、実際に撮影に関わった地元の方々にお話を聞いてきましたよ。
「文殊山 大聖寺」副住職・福田孝教(ふくだこうきょう)さん
「この場所を撮影に使いたいというお話をいただいた時はとても驚きました。スタッフや関係者の皆さんが何度も下見に来る様子を見て、徐々に実感が湧いてきました。撮影の前には打ち合わせを重ね、葬儀シーンの椅子の並べ方や参列者の数まで細かく調整させていただきました。撮影当日は、実際の時と同じように心を込めて葬儀を行いました。」
「片倉邸」疋田明(ひきたあき)さん
「初めて映画を見た時は、自分の家が映っていることにとても感動しました。思わず見惚れてしまうほどでした。数日間の撮影中にもいろんな思い出ができました。昨年の台風19号によって家は大きな被害を受けてしまいましたが、家族や親戚が集まる大切な家をあんなに美しく撮っていただいたので本当に感謝しています。」
インタビューの内容や詳しいロケ地の情報は、仙台観光情報サイト「せんだい旅日和」に掲載しています。映画『ラストレター』を通じて、仙台・宮城の新しい魅力を感じましょう!
公式サイト | https://last-letter-movie.jp/ |
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行ってみたいロケ地スポットはどこ?