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2022年07月06日
未来を担う学生編集部が体験取材!Vol.5 ゼロカーボンにチャレンジする宮城の先進企業が集まる「WESTIN SENDAI SDGs Meeting」に潜入

未来を担う学生編集部が体験取材!ゼロカーボンにチャレンジする宮城の先進企業が集まる「WESTIN SENDAI SDGs Meeting」に潜入 Vol.5

最近、さまざまな場所で聞かれるようになったキーワード「ゼロカーボン(脱炭素)」。地球温暖化が進み、私たちの生活にも大きな影響を与え始めている今、2050年のゼロカーボン社会実現を目指し、日本を含む世界各国があらゆる取り組みを行っていることをご存知ですか?
私たちが暮らす宮城県でも様々な取り組みが行われており、県も地球温暖化対策の必要性を広く発信しています。その一環として、20~30年後の社会を担う大学生たち「COLORweb学生編集部」が宮城県内のゼロカーボン先進企業を訪問し、現場を体験取材する記事を連載でお届けしています。

5回目となる今回は、ウェスティンホテル仙台にて開催された「食品ロス」を考えるイベントに潜入してきました!地元企業や専門学校など5つの企業・団体が連携して取り組む活動とともに、イベントを通じて得た気づきや学びをレポートします。

 

「WESTIN SENDAI SDGs Meeting」とは?

宮城県内に住む子どもたちやその保護者に向けて日本・世界の食品ロス事情を伝え、食材の可能性を体験してもらおうと、「ウェスティンホテル仙台」「三本珈琲株式会社」「株式会社ウジエスーパー」「NPO法人ふうどばんく東北AGAIN」「仙台農業テック&カフェ・パティシエ専門学校」が共同で開催した初のSDGsイベント。

スーパーの店頭にある期限の迫った肉や野菜・果物を、三本珈琲が展開する食品ロス削減・社会貢献型コーヒーの売上金の一部で購入し、ホテルシェフと専門学校の学生がアイデアを出し合いおいしく調理。完成した料理は、ふうどばんく東北AGAINを通じて集まった子どもたちとその保護者に振舞われました。

 

なぜ食品ロスの削減が必要なの?

そもそも「食品ロス(フードロス)」とは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品のこと。日本では年間522万トンの食品ロスが発生しており、これは日本人1人当たりが毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのとほぼ同じ量になります。

 

フードロスはどこから・どうしておきるの?

この食品ロスは、ごみとして燃やす際に二酸化炭素を排出するため、地球温暖化の原因の一つになっています。廃棄する時以外にも、生産や製造過程、輸送といった全ての段階で温室効果ガスが発生するため、食べる側はもちろん、“つくる側・売る側”も積極的に無駄をなくしていくことが、ゼロカーボンの達成に向けて重要なのです。

今回のイベントに参加した「三本珈琲株式会社(本社:神奈川県横浜市)」は、コーヒー豆の焙煎・加工・販売などコーヒーに関わるさまざまな事業を展開する企業です。宮城県内にも生産工場やカフェ店舗を構え、“食品をつくる側”としてSDGs活動にも積極的に取り組んでいます。

 

「三本珈琲オリジナルブレンド」

代表的な「三本珈琲オリジナルブレンド」は、コーヒーの製造過程で必ず発生してしまう規格外品や品質には問題がないのに製品にできなかったものをおいしくブレンドして再生した商品です。売上金の一部(一袋ごとに20円)は社会貢献活動に使用されます。例えばコーヒー販売店で発生する食品ロスを買い取り、食べ物を必要としているフードバンクなどの団体に寄付することで、つくる側・売る側両方の食品ロスを削減することができます。消費者にとっても、おいしいコーヒーを購入するだけで社会貢献活動に参加することができるこのシステムは、「全員参加型食品ロス削減推進モデル」として令和 3年度の食品ロス削減推進大賞(主催:消費者庁)にて審査委員会委員長賞を受賞しました。

 

「全員参加型食品ロス削減推進モデル」

このモデルを実際に形にして発展させたのが、今回のイベント。では、食を提供する側のホテルやこれから調理師になる専門学生たちは、どのような工夫で食品ロスの削減を推進するのでしょうか?

 

野菜くずや余りがちな食材をおいしく調理!
ホテルシェフ×学生による特別メニューを実食

ホテルシェフ×学生による特別メニュー01

ホテルシェフ×学生による特別メニュー02

イベントで振舞われた料理はなんと9品!捨ててしまいがちな野菜の皮から出汁をとったスープや、食べきれずに余ってしまう麺類(今回使ったのは東松島市の特産品「海苔うどん」!)を使ったナポリタンなど、家庭でも真似したくなるようなアイデアがたくさん散りばめられた料理が並びました。

【特別メニュー】
・宮城県多賀城市産古代米の太巻き寿司
・宮城県東松島市産海苔うどんの自家製ケチャップナポリタン
・おから入りハンバーグ 玉ねぎとりんごのソース
・宮城県鎌田醤油で漬け込んだ森林どりのチューリップ唐揚げ
・宮城県産伊達のぎんのムニエル カレーソース
・じゃがいも れんこん さつまいものチップス
・りんごのビシソワーズスープ 野菜のジュレ
・いちごのスムージー
・米粉のがんづき風蒸しパン

これらのメニューを考案したのは、ウェスティンホテル仙台の白川シェフと、仙台農業テック&カフェ・パティシエ専門学校の学生たち。

学生の皆さんからは、「好き嫌いが多いお子さんでも、残さずにおいしく食べてもらうことを意識してメニューを考えました」「今までは捨てるしかないと思っていた部分も調理に使えることを知り、とても勉強になりました」などの声が聞かれました。

 

ウェスティンホテル仙台の白川シェフ

また、ウェスティンホテル仙台の白川シェフは、「いろいろな想いを持った方たちと食を通じてつながれることは、本当に良いことだと思います。普段の料理の中で、“もったいない”と感じる場面はたくさんあると思うので、どんな食材でも美味しくアレンジできることを知ってもらえたらうれしいです」とお話してくださいました。

 

料理を食べた子どもたち01

料理を食べた子どもたち02

料理を食べた子どもたちからは、「ハンバーグがふわふわしておいしかった」「野菜も全部おいしかった」と大好評!

 

COLORweb学生編集部メンバーの“ほのほの”

COLORweb学生編集部メンバーの“ほのほの”も、あまりのおいしさに笑顔がこぼれます。「捨てられてしまうかもしれなかった食材が、こんなにおいしい料理になるなんてとても驚きました!」

 

身近な「食」からゼロカーボンの達成へ

イベントの最後には、参加者みんなで“未来の自分自身へのSDGs宣言”を考え、発表する時間も。

 

COLORweb学生編集部のメンバー“ちえぞう”

COLORweb学生編集部のメンバー“ちえぞう”は、「スーパーやコンビニでの買い物は、“手前取り”します」と宣言!

 

仙台農業テック&カフェ・パティシエ専門学校の学生02

仙台農業テック&カフェ・パティシエ専門学校の学生は、「調理師として、野菜くずも捨てずにおいしく調理します」と宣言をしてくださいました。会場の子どもたちも、「野菜をいっぱい食べる!」「食べ物を粗末にしない!」と元気に宣言し、参加者それぞれが「今すぐに、自分にもできること」を考えた良い時間となりました。

 

イベント終了後、三本珈琲株式会社の常務取締役 小澤仁康さんにお話を伺いました。
 

三本珈琲株式会社の常務取締役 小澤仁康さん

―三本珈琲さんが積極的にSDGsの活動に取り組む理由を教えてください。

「東日本大震災や丸森町の台風被害が起きた際、社員みんなで被災地支援に行った時の経験が大きな理由になっています。現地に足を運び、カレーや焼き立てパン、コーヒーを提供したのですが、困っている方々の声を直接聞き、“ありがとう”と言ってもらえたことが私たちの心にすごく響いて、一人ひとりの意識が高まりました。そういった経験があったからこそ、誰かに寄り添い、みんなで手をつなぎ合える社会を思い描いて活動を進められているのだと思います。」

 

―SDGsやゼロカーボンの達成に向けて、私たち一人ひとりがどのようなことを意識すればよいか、アドバイスをお願いします!

「実際のところ、大きなことを描いても私たちにできることって限られていますよね。そこで足踏みしていては、社会も世界も変わらない。だから、できることからやれば良いと思います。「食べ物を無駄にしない」とか「使わない電気は消す」とか、そういう小さなことでいいのです。一人ひとりが意識して実践できれば、間違いなく世界は変わっていくと信じています。」

 

今回の学び

SDGsやゼロカーボンを達成するために、一人ひとりが小さな心掛けや行動を続けること。これが何よりも大切なのだと、今回のイベントを通じて学ぶことができました。
日々の暮らしの中でできることを無理なく続けることで、社会は少しずつ変わっていきます。まずは自分の何気ない行動から。宮城へ、東北へ、日本へ、世界へと、取り組みの輪を広げていきましょう!

 

 

「みやぎゼロカーボンチャレンジ2050」

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