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2022年03月14日
未来を担う学生編集部が体験取材!ゼロカーボンにチャレンジする宮城の先進企業
Vol.4 ヤマト運輸

未来を担う学生編集部が体験取材!ゼロカーボンにチャレンジする宮城の先進企業 Vol.4 ヤマト運輸

未来を担う学生編集部が体験取材!ゼロカーボンにチャレンジする宮城の先進企業 Vol.4 ヤマト運輸

2050年ゼロカーボン社会の実現に向けて、日本を含む世界各国が走り出していることをご存じでしょうか?宮城県もまた、その実現を目指し地球温暖化対策と気候変動適応策の必要性を県民の皆様に伝えるために、様々な取り組みをしています。
そこで、20~30年後の経済活動を担う大学生のCOLORweb学生編集部が、宮城県内のゼロカーボン先進企業の担当者の方々に率直な質問を投げかけ、自ら学び、現場を体験取材した内容をお届けすることにしました。
今回取材におじゃましたのは、仙台市泉区にあるヤマト運輸株式会社 宮城主管支店。ここに同拠しているベースとよばれる物流拠点では、宮城県内に配達されるすべての荷物が集まり、行き先毎に仕分けされて私たちの手元に届けられます。コロナ禍で、お世話になることが増えた運送業界、ヤマト運輸はどのような環境に配慮した取り組みをしているのか?自分の生活と照らし合わせて、ぜひ体験取材記事をご一読ください。

 

「つなぐ、未来を届ける、グリーン物流」
一人一人が主役のヤマトの環境変革

ヤマト運輸は、「環境中期計画2023」という2023年に向けた目標を掲げています。持続可能な未来のために、主に「気候変動の緩和」「大気汚染防止」「資源循環の促進とともに廃棄物を減らす取り組み」「環境変化に負けない社会を支える」という4つの重要課題に対する具体的な計画が「環境中期計画2023」に示されています。
「気候変動の緩和」の具体的な計画のひとつが、温室効果ガス(CO2)排出量の2020年度比10%削減です。今回の取材で、ゼロカーボン(脱炭素)社会実現に向けた具体的な取り組みをお聞きしました。

「つなぐ、未来を届ける、グリーン物流」一人一人が主役のヤマトの環境変革

 

空気をきれいにするために。「低炭素車両の導入」

運送業界のみなさんのおかげで、便利で快適な生活を送ることができている一方で、配送車の稼働は増えています。そこでヤマト運輸は大気汚染防止のために、ハイブリッド自動車や電気自動車などの低炭素車両へシフトすることに加え、市街地集配では電動アシスト自動車や台車の使用も進めています。

「低炭素車両の導入」

充電中のトラック
充電中のトラック

また、ヤマト運輸はアサヒグループ・NIJ(NEXT Logistics Japan)・西濃運輸・トヨタ自動車・日野自動車の5社と共同で、燃料電池トラックの走行実証を2022年に開始するそうです。幹線輸送(路線便)などで利用される大型トラックは、短時間での燃料供給が必要なため、電動化を進めるためには、エネルギー密度の高い水素を燃料とする燃料電池システムが有効です。航続距離の目標は600km。環境にもやさしく、且つ商用車としての実用性の両立を目指しています。会社の垣根を越えて、業界全体でグリーン物流を推進している取り組みにとても感銘を受けました。

 

ドライアイスを使用しない低温帯の輸送でCO2削減へ

生鮮食品の冷温保管に利用されるドライアイスは、固体の二酸化炭素であるため、融ける際に気体となって放出され、大気中の二酸化炭素濃度を上げてしまいます。このドライアイスの削減は脱炭素につながるため、ヤマト運輸では電気で冷やす小型のモバイル冷凍機を活用したクール宅急便の配送を行っています。また、ヤマト運輸は、新型コロナウイルス感染症ワクチンの安全性を重視した効率的な輸送・保管を支援しました。ドライアイスは使用せず、超低温氷と専用保冷箱を使用して、ワクチンの保管拠点からの輸送・集団接種会場での保管までの間、一貫してワクチンメーカー推奨温度(マイナス90度からマイナス60度)を保持し、安心安全なワクチン輸送を実現したそうです。ヤマト運輸はコロナ禍の緊急事態にも活躍し、私たちの健康を守ってくれていました。

電気で冷やす小型のモバイル冷凍機を搭載したクール宅急便の配送者
電気で冷やす小型のモバイル冷凍機を搭載したクール宅急便の配送者

 

受取の利便性の向上がCO2削減にもつながる「PUDOステーション」

コロナ禍になり、玄関の前に荷物を置いてもらい、それを受け取る「置き配」を選択する方も多くなっていると思います。何度も再配達をすることは、結果的に配送車の走行距離を増やし、CO2や大気汚染物質の排出につながります。
ヤマト運輸では、私たちが好きな時に好きな場所で、一回で荷物を受け取ることができるように様々な取り組みを提供されていました。そのひとつがオープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」です。PUDOは駅やスーパーマーケットなど、便利な場所に設置されているので、自分の都合のよいタイミングで荷物の受け取りや一部フリマの発送も行うことができます。

宅配便ロッカー「PUDO」

私は、ヤマト運輸LINE公式アカウントからの「お届け予定通知」や「不在通知」を受け取ることで、確実な受け取り方法を選択することができるようになり、再配達を依頼することが全くなくなりました。荷物の受け取りのチャンネルを増やすことで利便性の向上につながることはもちろん、結果的にトラックの走行距離が短くなり、CO2の排出量が減ることにも繋がる。私の中で「環境にやさしいこと=少し我慢すること」という構図があったので、生活が豊かになるという観点はとても新鮮でした。
お届け日時や受取場所などが変更されると、リアルタイムで配達員の端末に情報が反映されます。さらに、最短の配達ルートが再設定されることで、走行距離の短縮によるCO2削減と業務の効率化を可能にしています。

 

広い敷地を活かした再生可能エネルギー由来電力の利用

ヤマト運輸 宮城主管支店の事務所の屋根には太陽光パネルが設置されており、事務所内の照明はLED化されていました。今後、2023年までに段階的に調達電力の再エネ比率を30%まで高めていくそうです。再生可能エネルギーは2050年に向けたゼロカーボン社会の実現にはなくてはならないもの。企業だけでなく、私たち個人も再生可能エネルギー由来電力の利用を意識して選択していきましょう。

屋根全面に太陽光パネルが設置されているヤマト運輸 宮城主管支店の建物
屋根全面に太陽光パネルが設置されているヤマト運輸 宮城主管支店の建物

 

最後にアドバイス~私たちができることとは~

日本全国に多くの事業所と車両を保有し、約22万人の社員で事業を行っているヤマトグループにとって、SDGsの「ゴール13:気候変動に具体的な対策を」に向き合うことは責務であると感じています。
これまで、数年に一度あるかどうかの大きな台風、地震、水害が、近年は毎年のように全国で発生しています。ヤマトグループは全国に拠点があるため、災害が発生すると常にどこかの拠点が影響を受け、当社の拠点も社員もお客様も被害を受けます。気候変動は本業に大きな影響を与える課題です。一方で、災害後の復旧時には、避難所への物資輸送など物流が大事な役割を果たします。
これからの時代、SDGsの取り組みは当たり前の世の中になっていくでしょう。持続可能な社会を実現するため、気候変動、温暖化対策をはじめ、あらゆる課題に対して政府や企業だけでなく、個人個人が身近なところからSDGsの取り組みを調べて、積極的に取り組んでいく必要があります。これから就職を控える学生のみなさんは、今後一層SDGsは重要ワードになってくると思うので、今回のヤマト運輸の取り組みも含めて世の中でどのような取り組みがあるのかを学んでいってください。そして、社会全体で課題解決に取り組んでいきましょう。

 

ヤマト運輸では、一時的な問題解決のためではなく、持続的な環境配慮への取り組みをしています。そのバトンを、若者である私たちが引き継いでいかなければならないと強く思いました。まずは環境問題の現状を知ること・理解することから始めて、自分にできることから少しずつ行動していきます。

 

「みやぎゼロカーボンチャレンジ2050」

私たちの生活に欠かせない運送業界。ヤマト運輸の環境に配慮した取り組みや様々なサービスへの感想など、記事を読んで自由に投稿してください。

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