2017年11月18日、宮城県川崎町で、『人の暮らしをつなぐ「橋のひみつ」ツアー』が開かれました。県内外から家族連れなど30名が集まり、笹谷峠にある「るぽぽの森」内の「ふれあい橋」で、橋梁点検の見学や橋の内部探検などを楽しみました。
ツアーの初めは講話から。東北大学大学院工学研究科インフラ・マネジメント研究センター センター長の久田真先生と、宮城県建設センターの笠原裕正さんのお話から、インフラ整備の重要性や日本にある橋の種類などを学びました。
座学の後は、いよいよ橋探検に出発!チームに分かれ、体験コースを回ります。まずは、橋梁点検見学から。「橋の点検って一体どのように行うの?」と思った方も多いはず。今回は、橋梁点検車による作業を間近で見ることができました。
橋の上に橋梁点検車を配置
人を乗せたバケット部分が徐々に橋の下へ…
参加者たちも橋の下に回り込み、点検を間近で見学!
会場にはもう1台、特殊車両が登場。こちらも橋の点検の際に使われる「高所作業車」の試乗体験が行われました。
ゆっくりと上昇し、地上約10メートルの高さへ!
打音検査とは、コンクリートの表面をハンマーで叩き、その音から異常の有無を調べる点検方法です。叩いた時に出る音が低く鈍い場合は、コンクリートの状態は良好。反対に、高く軽い音がする場合は、コンクリート内部に異常があることを示しています。参加者たちは、コンクリートブロックを使ってこの検査を体験。はっきりと分かる音の違いに、大人も子どもも驚いていました。
橋の内部がどうなっているか、皆さんは想像できますか?今回のツアーでは、ふれあい橋の内部に潜入することができました。
ドキドキしながらはしごを上っていくと……。
そこにはなんと、広い空間が!橋の内部は「空洞」だったのです!
参加者たちは暗闇の中でライトを照らしながら、「コンクリートの表面にひびが入っていないか」「水漏れ箇所がないか」などを確認する作業の説明に真剣に耳を傾けていました。
こうしてツアーは終了。岩手県から両親と参加した小学3年生の男の子は、「橋の中が空洞になっていたのが一番驚いた。いろいろな作業を知ることができて楽しかった。」と満足そうに話していました。
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川崎町におけるインフラ観光体験の第2弾として開催された今ツアー。普段は入ることができない空間や作業現場に触れる貴重な経験ができました。日常生活ではなかなか注目することのない「インフラ」ですが、そこにはおもしろい魅力がたくさん詰まっています。このレポートを通して、ぜひあなたも身の回りの隠れた観光資源を探してみてください!
共催:川崎町、東北大学大学院工学研究科インフラ・マネジメント研究センター、株式会社ユーメディア 後援:宮城県建設センター
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