アラフォーRock’n’Rollバンド
「THEイナズマ戦隊」祝!結成20周年!
「大人気ない大人」に成熟した男達のストレートなメッセージはより鋭く、より抱擁的に独自の進化で発展中。ただし相変わらず不器用。これぞ大いなるガラパゴス・バンド!
1997年に札幌にて結成。鍛え上げられたサービス精神豊かな“ロックンロール魂”を武器に、小さなライブハウスからビッグ・フェスまで、聴衆の「明日のビタミン剤」となるライブパフォーマンスを披露し続けています。近年では関ジャニ∞、Kis-My-Ft2、Sexy Zoneなど著名なアーティストへの楽曲提供や、巧みなトークを活かしたTV番組やCM出演など、各方面で活躍中。
2017年5月3日に20周年記念盤『LIVE GOES ON!』をリリース。初の47都道府県ツアー、全58公演もスタート。
20周年を機にさらに勢いを増すバンド「THEイナズマ戦隊」のボーカル上中丈弥さんに、20周年、そしてアラフォーならではの熱いお話、聞かせていただきました。
●結成20周年記念盤のアルバム「LIVE GOES ON!」の聞きどころとは?
初回限定盤は3枚組なんですが、1枚目には変わらない今のTHEイナズマ戦隊を知ってもらいたくて、新曲5曲を収録しました。2枚目にはライブベスト盤プラス、昔の曲を今の技術で再録した4曲を入れています。今年は全県ツアーにまわるので、このベスト盤がかなりいいアイテムとして、ツアーを盛り上げてくれると思っています。
昔の曲も今やると、違う気持ちで歌えたりするし、演奏も20年もやっているとちょっとずつうまくなるので、そういうすべてで今のTHEイナズマ戦隊を感じてほしいですね。
●もしTHEイナズマ戦隊ビギナーの方におすすめするなら、まずはどの曲ですか?
「LIVE GO ON!」1枚目の1曲目でしょう。「赤い命が燃えている」これはもう、生きるということにもがき苦しむみなさんへの応援歌ですから。もがき苦しんでるでしょ、みなさん。人生は、“俺なにやってんのやろ”“自分これでいいんだろうか”の連続だと思うんです。生きることに一生懸命な人に届いてほしいなと思いますね。ぜひ聞いて熱いメッセージを受け取ってほしいです。
何よりまず僕が僕に歌っていますから、がんばれがんばれって。自分のフィルターを通してジャッジして、あ、これは気合入るわっていう歌を世の中に届けないといけないと思っています。自分が必死ですから。必死なやつが必死に送るメッセージっていうのがいいと思うんでね。
僕は音楽でご飯をたべるということを夢見て、何とか夢が叶っているんですが、武道館でライブをするとかそういうところにはまだたどり着けてないから、まだもがき苦しんでいるところはありますね。どんな世界に生きていても、理想と現実のギャップは出てくるものだから、僕と同じようにもがき苦しんでいる人たちのために歌える歌をつくっています。
自分に甘くなることもめっちゃめちゃあるけど、がんばらなきゃならないことをまあいいかとあきらめると、そのつけが最後自分に返ってくるんですよ。おかえりなさいするんです。そんなことをいっぱい経験してきたから、嫌なことや面倒くさいことも避けては通らんようにはしているんですけれど、それでも嫌な時はありますよね。人間ですから。でまた避けるんですよ。そしたら必ず帰ってきますから。うまいことできてますわ、ほんま。
●そろそろ40歳と言う節目を迎えられるかと思いますが、40歳はどういう年齢だと思いますか?
わかんないなー、いろんなことが変わってくるとは思いますけど。でもあれですね、楽しくなったらいいなと思いますね。もっといろんなことわかってくるだろうし。たとえば今日食べたものが4日後の栄養になるように、今年のがんばりが4年後くらいにいろんな力になってりゃいいなと思います。今はまだやってないこといっぱいあるから。
僕は40歳になってからの目標が3つあるんですが、1つがNYに行きたい。ロスからNYまで一人でクルマを運転したいです。2つめが柔術という格闘技を趣味でやっているんですが、その大会で優勝すること。最後は留学するという目標です。
あとはもちろん東京日比谷野音と武道館でワンマンをやりたいというのと、紅白歌合戦も出たいですね。これからやりたいことはいっぱいあるから、今のうちにいろいろタネをまいているんです。でも栄養が足りてないんですよね。がんばりという栄養が。日々のガッツというか。今がんばって栄養を与えたら、いつか花がぱって咲いて、こっちまで来いよって、もっと高みをめざす目じるしになってくれるような気がするから。
歳をとったり生活の変化とともに起こる自分の変化も楽しいやろうし、僕はそれを音と言葉に変えることができるから、僕は応援したり背中を押すメッセージが得意ですけれども、背中を押せる人のふり幅も広くなっていくと思うんです。そう考えると40代は楽しみな部分が多いなと感じますね。
20代の頃は背伸びしていましたね。苦労もしてないのに苦労しているような歌詞を書いたりして。そういう男になりたいとただ憧れて、甘ったれていたところから、現実の社会に出て荒波にもまれもがきおぼれて、現在の30代後半でようやく等身大になってきたと感じます。
●どうしてNYへ行きたいんですか?
僕ね、アメリカ超好きなんですよ。アメリカには夢がある。アメリカンドリームですよ。僕32歳くらいではじめてアメリカに行って、ちょっとへこむくらい、こんな楽しい世界があるのかって衝撃をうけたんです。それは音楽の面でももちろんそうで、白人のおじいさんが黒人のラップを歌ったり、バカのりしていたり。昔の古いロックが好きで、そればかり狙って聞いいてたしょうもない自分にその時嫌気がさしたというか。うち今星条旗だらけですよ。だいぶかぶれています。でもそういうカルチャーって現地に行ってみないとわからないですよね。僕は車もバイクも大好きだったんですが、映画で見ていた車がアメリカには実際に走っているし、アメリカは世界を楽しくしているなと思って、それでアメリカ人といっぱいしゃべりたいなと思ったんです。アジアも好きやし、世界は知らんことばっかりやから、もっと行ってみないとわからないなと思っています。
●旅をして、曲を書いたこともありますか?
めちゃめちゃありますよ。僕はカリフォルニアが大好きなんですけど、カリフォルニアの西海岸の音楽みたいな、ゆるーい曲をつくったりしましたね。そんなにメッセージないのに、無理やり音楽にのせてみたり。そういう部分も僕は自分ののびしろだと思ってるんですよね。余白と言うか。今考えるとそれまでは、せまいところでずっと塗り絵をしていたようなもんったから。世界を知った時に、自分にはまだまだ余白があるじゃないかと思ったし、いろんな音楽がまだ世の中にあふれていると思った。
海外のライブハウスにぽろっと行ったら、めちゃめちゃおもろいことやってるやつがおったりするんですよ。この間タイへ行ったときは、“タイのロックこそがロックや”と思っているやつらが、タイの言葉でうわーって歌ってて、僕らも日本語ロックが世界に通用するロックやと思ってやっているように、同じようなやつがいっぱいおんねんなということを発見したりしました。世界の知らなかった場所で、同じようにメッセージを伝えているやつがおることも、その時にはじめてリアルに感じたんです。
●アラバキ観光大使を就任されていましたが、どんな役目だったのですか?
来ているお客さんとともに、だれよりもアラバキ(ARABKI ROCK FEST.17)を楽しむというのが大使の役目やと僕は思っています。あとは乾杯の音頭をとる。アラバキ親善大使である堂島孝平さんを邪魔しないように、ラジオでちゃんとおもしろいことを言うとか。
今年僕は前夜祭からARABAKIに出て、そっからまるまる楽しみました。ARABAKI超最高っすね。超最高。相当素晴らしいですよ。
僕は大阪生まれ、バンドの結成は北海道で、仙台にはゆかりはないんですが、20年の活動で仙台に来続けていたし、アラバキ観光大使やりますって自分で立候補したんですよ。そうしたら叶ったんです。言えば夢って叶うんですよ。言霊です。言っていくことが大事ですよ。絶対僕NY行きますもん。日本ではアメ車に乗っているんですが、アメリカは運転逆車線やから、まずはものすっごいちっちゃい車に乗って、その次は向こうのファミリーカーくらいにしていって、最後はキャデラックか何か乗りたいなと思っています。また夢が広がった。
●これからの夢や展望をおしえてください。
さっきお話した40歳になったらやりたいことプラス、アジアでライブをしたいですね。台湾が好きやから台湾でもいいし。まだ海外では1回もないですから。これからできたら最高ですね。そのコネクションも自分でつくっていきますよ。台湾で人気ありそうなやつにCD渡して、一緒にライブやってくれって言って。台湾の人が好きそうなグッズ持って行ってめちゃくちゃ売ってくるみたいな。できたら最高じゃないですか。楽しい。
ずうずうしいけど80歳まで生きるとして、まだ半分もいっていないのに、こんなにいろんなこと気づいたからやばいっすわ、やりたいことだらけやから。このエネルギーを届けるために全国ツアー回ります。エネルギーって大事ですよね。そいつが燃えているっていうのは。僕にはあんまり暗闇はないと思います。どん底みたいなことは。
●読者のみなさんにメッセージをお願いします。
仙台にはデビュー当時から定期的に来ていますが、本当にこちらのみなさんはいつもあたたかく迎えてくれてうれしいです。その力がまた僕を動かしてくれたから、あなたの街にも会いに行きますので、ぜひともライブにきてください。
●最後に、上中丈弥さんにとって音楽とは?直筆で書いていただきました。
心の筋肉が強くないと音楽はできないですよ。心の筋肉はどうやって鍛えられるかって?知らん(笑)
お話を聞かせていただくだけで、あふれ出て止まらないエネルギーを、たっぷり浴びさせていただきました!
そのエネルギーを全力で込めて奏でられる楽曲は、聞く人を元気にしないわけがありません。20周年をむかえ、等身大のメッセージを伝えられるようになってきたとともに、広がる夢にますます感情や表現の幅を広げ、これからもっともっと楽しくなると確信するアラフォーRock’n’Rollバンド。素敵です。
確かに熱いエネルギー受け取りました。生きることにもがき苦しんでいるみなさん、THEイナズマ戦隊の音楽で、ぜひ自分に熱いエールを。
ライブ情報!
2018年3月18日(日)
宮城・仙台 enn 2nd
開場16:30/開演17:00 問合せ:GIP TEL.022-222-9999
Theイナズマ戦隊are
久保裕行 Drums,Percussions & Chorus
山田武郎 Guitars & Chorus
上中丈弥 Vocals
中田俊哉 Bass & Chorus
あなたが抱く40歳のイメージをおしえて!