2016年08月31日
TALK-各界で活躍されている方にインタビュー。すてきに生きるヒミツを探ります。

 

 2016年1月、33歳で日本コロムビアよりメジャーデビューを果たしたシンガーソングライターNakamuraEmiさん(オフィスオーガスタ所属)。彼女の歌う『YAMABIKO』をはじめて聴いた時、強く飾らないむき出しの言葉が、力強い音楽にのって頭になだれ込んできて、心がその刺激に耐えきれずにぐぐっと押さえつけられたような感覚に陥りました。なんというか、原液を割らずに飲み込んでしまったような、焼けるような熱さ、痛さが残りました。

 

 

 インタビューにうかがうと、待っていたのはその歌から想像するのとは真逆といっていいほど、かわいらしくはにかむ小柄な女性でした。

 初対面の人への自己紹介曲は、やはり『YAMABIKO』だと語る彼女。その歌詞には、“自分の道”をつきつめるために、“自分”と戦う人の心情がまっすぐな言葉で綴られています。

 

あの時は輝いてた今つまらないのが当たり前
そんなの自分次第だ
あの時より輝いていたいじゃんか
あの時より  あの時より  あの時より  あの時より

頂上の高さなんて隣と比べるもんじゃない
頂上まで己を信じて歩ける強さが全てだ
頂上を目の前に引きかえさねばならぬのなら
それも勇気だ 涙を拭って何度でもまた登って前向け

 

 「『YAMABIKO』は、自分が今の自分に変わる大きなきっかけになった曲。歌詞にもぐぐっと自分がつまっていて、ラジオでもたくさん流していただきました。地元の神奈川県厚木で仕事をしていた時に、いろいろな人と関わったことで生まれた曲なので、ミュージックビデオには、その時に一緒に働いていた方々にも出演してもらっています」。

 

 神奈川生まれの彼女ですが、イベント出演などの音楽活動で東北・仙台を何度も訪れているそう。2013年に原曲がつくられた『YAMABIKO』の歌詞には、東日本大震災を経験して感じた1行も刻まれています。

 

明日が同じように来るのか
わからぬことを日本に教わる
でも明日を信じて歩け
険しい山道を歩け

 

 

人に嫌われたくないと思っていた。その格好悪さに気が付いた。

 メジャーデビュー当時33歳だった彼女は、短大卒業後夢だった幼稚園の先生になり、その後大手車メーカーのエンジン開発部という男臭い職場で働くなど、10以上の仕事にたずさわった異色の経歴を持っています。

 

 歌をはじめたきっかけは、短大時代の友だちと遊びではじめたバンド活動。ボーカルスクールに通いはじめて、「私歌えるんじゃない?」と自信を持ったから。

 

 その後、中村絵美として歌手活動をしていくことになるのですが、「当時の恋人に、おまえの歌は気持ち悪いなって言われたんです。その時はどうしてだかわからなかったんですけど、それからHIPHOPやレゲエとかいろんなジャンルの音楽を幅広く聞くようになって。その世界観や演奏の格好よさに衝撃を受けて、自分の音楽の格好悪さに気が付いたんです。それまでの私は、人によく思われたい、嫌われたくないっていう気持ちで歌っていたなって」。

 

自分の内側を吐き出し続けたことで見えてきた、本当の自分。

 本名である漢字の中村絵美として活動していた彼女は、その時音楽で食べていくことはあきらめ、とにかく自分も自分のスタイルのある格好いい人間になりたい一心で、別の仕事に打ち込むことを決心します。当時彼女は30歳手前。仕事でもいろいろな壁にぶつかったと言います。

 

  「うまくいかないことがあると、その悩みや反省を家でノートに書いていました。だれのことも気にせずに汚い字でがーって。同じ過ちをもう繰り返さないよう、次はもっとこうしようって書いて自分に理解させるためにというか。それがどんどんたまっていきました」。

 

 書いて書いて書いていくうちに、ふと、自分が憧れる人たちなら、こういう時どうするだろうという思いが頭をもたげてきます。いろいろな仕事で出会った素敵な人、つねにまわりにいてくれる憧れの人。いつか自分もそんな人たちみたいになれれば、この悩みだってプラスになるんだ。私もああなれたらいいな、ああなろう。気持ちがそこまでたどり着くと、自分の中でその悩みはひとつの解決をむかえるのだと彼女は言います。

 

 そして書き連ねたありのままの思いが音楽にのり、かつての自分とは全く違う、嘘偽りのない本当のNakamuraEmiが誕生することになるのです。

 

 

プロとして真剣に働く男性、細やかで芯のある女性。
憧れる人が、いつもまわりにいてくれた。

 デビューアルバム「NIPPON NO ONNAWO UTAU BEST」には、20代後半から30代の女性だからこそたどりつける心情を、NakamuraEmiならではの素直な感性で歌う渾身の10曲がつまっています。

 恋に我を忘れる、身を削って打ち込んだ仕事でつまづく、苦手な人とぶつかる、違和感のある環境にそわそわする、まわりにいる男性の働く姿に感動する、夢中で毎日を生きているうちに、新しい視界が開ける。自分をさらけ出して“今”を書いた歌詞は、きっと年を重ねても堂々と歌い続けられる、普遍的な魅力を放つのだろうと感じました。

 

 タイトルには、いつか日本人らしい、細やかな心を持った芯のある女性になれますようにという思いが込められているのだとか。「多くは語らないけれど、ひとつひとつちゃんと行動できる女性になりたいんです。八千草薫さんのような。私のおばあちゃんもお母さんもそうだから。30代は大人だと思っていたけれど、年上の方々の仕事ぶりを見ていると、まだまだ私はへなちょこだなって思います」。

 

 

歌詞が生き物になるのはライブ。たくさんの方と同じライブを体感したい。

 「日本全国をライブでまわれるようになることが今いちばんの目標です」。そう語る彼女はライブにも定評があります。「歌詞がちゃんと生き物になるのはライブ。CDよりもライブよかったなって思ってもらえたらやっぱりうれしいです」。

 

 MEGA ROCKS2016(10月1日)に出演が決定しているNakamuraEmiさん。仙台で生の歌声を体感できる日も近いです。「インディーズ時代から仙台のイベントでお会いしているみなさんは、みんな心がでかくてあったかいイメージ。これから新しい曲や、もうちょっと成長した自分を直接ライブハウスで見せて恩返しができるようにがんばりたいです」。

 


Photo by Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)

 

 「人から要領がよかったらこんな曲は書けないと言われるけれど、やっぱり要領はよくなりたい。しんどいですもん」そう笑う彼女が、それでも自分らしく生きていくためにつくり続けた歌は、同じように毎日を生きていくうえで迷いや悩みにまみれる私たちの心に深く沁みこんでいきます。

 彼女ががんばっている、だから私もがんばろう。彼女がまわりにもらってきたパワーを、今は彼女がまわりに放っているのだと感じました。

 

 NakamuraEmiさんたのしい時間をありがとうございました!元気もらいました!

 

『“NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST”~Release Tour 2016~』のツアーファイナル@代官山UNITのライブ音源を7inchアナログでライブ会場限定販売中!!

「NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST RELEASE TOUR LIVE!(赤盤)」

収録曲
Side A YAMABIKO
Side B Lock & Stop & 不能

【7inch LP】
CKJA-1001 ¥1,500(tax in)

「NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST RELEASE TOUR LIVE!(青盤)」

収録曲
Side A 使命
Side B オネガイ

【7inch LP】
CKJA-1002 ¥1,500(tax in)

 

◆Digital Release◆
Apple Music / iTunes限定EP
「"NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST" RELEASE TOUR LIVE! 」
2016.7.7 Release

→Apple Music →iTunes

<収録曲>
1.スケボーマン ※アナログ未収録
2.チクッ ※アナログ未収録
3.雪模様 ※アナログ未収録
4.オネガイ
5.Lock & Stop & 不能 
6.使命
7.YAMABIKO

COKM-40016 EP:¥900(tax in)
単曲:¥250(tax in)

 

NakamuraEmi公式サイトMEGA★ROCKS 2016公式サイト

 

サイン入りポスタープレゼント!

応募内容
プレゼント
サイン入りポスター
 
当選人数
1名様
 
応募締切
2016年9月13日(火)
 
当選発表
賞品の発送をもって代えさせていただきます。
 

 

応募は終了しました。

 

 


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